同業者とのつきあい方で失敗しない!
前回の記事「行動ストップウィルスの特効薬」という記事の中で、ウィルスに感染しないためには「仕事上のパートナーもしくは仲間が必要」というお話をしたのを覚えていますか?
特に個人サロンの場合、仕事上でお互いを高め合えて、なおかつ信頼できる仲間の存在はとても重要です。
それならもういるから大丈夫!!
そう感じた方もいるかもしれませんね。
”仲間”がいるというのは素晴らしいことです。
ただ、注意してもらいたいのが、”仲間”には2種類あるということです。
「仕事上でお互いを高め合える仲間」と「ただ愚痴や悩みを言い合う仲間」は違うのです。
今回は、今説明した2つの“仲間”について考えてみたいと思います。
少しだけ厳しいことを言ってしまうかもしれません。
でも、これはあなたのサロンを成功に導くために必要な認識だと思って頂けると嬉しいです。
”仲間”の定義
まず、「仕事上でお互いを高め合える仲間」と「ただ愚痴や悩みを言い合う仲間」に名前を付けておきたいと思います。
「仕事上でお互いを高め合える仲間」=発展仲間
「ただ愚痴や悩みを言い合う仲間」=おしゃべり仲間
特に女性はコミュニケーション能力がとても高い人が多く、仲間を作るのが上手な人がたくさんいます。
先日もサロンオーナーが集まる勉強会に参加しましたが、講義が始まる前にすでに皆さん名刺を交換したりとそれぞれでコミュニケーションを取られていました。
これは男性だとなかなか難しいのです。
男性の場合は、主催者などに「せっかくなので名刺交換を」などと促されてからようやく行動するという人が多いでしょう。
しかも女性は、名刺交換などでできた仲間との交流を継続する能力にも長けていると思います。
その場限りではなく、例えば勉強会が終わっても、後日連絡を取り合って色々な話をするなど一度できたつながりを大切にする人が多いですね。
ここで重要なのが、そこでできた“仲間”が「発展仲間」なのか「おしゃべり仲間」なのかという点です。
サロン経営者は孤独
”仲間”がいるというのは良いことなのでどちらの“仲間”が良くてどちらが悪いというわけではありません。
ただ、「サロン経営を成功させる」「サロン経営をさらに発展させる」という視点から見た時には、愚痴や悩みをただ言い合う“おしゃべり仲間”だけでなくそこから成功、発展のための何かを見いだせる“発展仲間”になるというのが理想だと思います。
個人サロンのオーナーというのは日々孤独と戦っている人が多いです。
個人サロンのオーナーだけでなく、経営者に孤独はつきものかもしれませんね。
この孤独を受け入れて立ち向かうことができなければ経営者にはなれません。
でも、孤独はやはり辛いもの。
孤独な時に自分の愚痴や悩みを聞いてくれる”おしゃべり仲間”がいると安心できるものです。
厳しいことを言いますが、“おしゃべり仲間”との会話は気付かないうちに馴れ合いになってしまっていて、ただの井戸端会議のような状態になってしまうことも多いのです。
私が多くのサロンを見てきた経験から言えるのはここに「失敗するサロン」「成功するサロン」の分かれ道が存在するということです。
大切なのはここに気付き、お互いを高めて行こうという意識を持った“発展仲間”へと進化していけるかどうかです。
馴れ合いになっていないか
サロン経営者の孤独…それは接客している時は楽しいけれど、いざ1人で経営について考え出すと悶々としてしまうというものが多いでしょう。
どうにかしなければいけないと考え、何をしなければいけないのか、今何が不足しているのかなどを検討してもなかなか1人では答えが出ない。
不足しているものを補うため、模索しても答えが出ないので何かヒントを求めるためセミナーなどに参加する。
こんな状況で参加したセミナーで同じ悩みを持つ経営者と出会えば、当然意気投合する可能性は高いでしょう。
“仲間”ができるとモチベーションがあがりますね。
個人サロンの悩みは同じ境遇の人にしか分からないので、話を分かってくれる人といると心が休まると思います。
最初のうちは心が休まる関係、それでも良いと思います。
ただ、お互いを信頼できる関係が築けたら、そこからは馴れ合いを避け、互いに発展できるような会話をしていくことを意識できると良いでしょう。
誤解をしないでほしいのは、おしゃべり会が悪いと言っているわけではないという点です。
色々な意味でおしゃべり会は必要です。
時にはおしゃべり会が「行動ストップウィルス」の感染を抑制してくれる場合もあります。
ただ、このおしゃべり会が「サロン経営」を成功に導く「行動」であると、無意識に勘違いをしてしまっている人も多いということです。
本人たちは真剣にこれが成功への道だと信じている場合も多くあります。
または、ダメだと分かっていてもついついぬるま湯に浸ってしまい、そこから抜け出せなくなっているという場合もあるでしょう。
つまり「行動ストップウィルス」の”薬”だと思っていたものが、実はそうでなかったいうことですね。
だれにでも起こりえる
実は、私も過去にこの良かれと思ってきたことがマイナスになっていたことがあります。
最初は仲間で仕事の話などをしていたのですが、気づかないうちにただの飲み会になってしまっていて…。
もちろんだからといって、その人たちと”仲間”でいることを辞める必要はありません。
ただ、互いに発展できる関係に修復していく、または仕事とは全く別の”仲間”として付き合うなど関係性を見直す必要はあるでしょう。
エステサロン経営を成功させている人に共通しているのは、自らの行動をストップさせるウィルスに対して効果を発揮する”薬”は何なのかをきちんと理解しているという点です。
さて、今回は少し厳しめのことも言いましたが参考になれば嬉しいです!!
この記事を書いた人
天笠 茂(あまがさ しげる)
多くのエステ・ネイルサロンを成功に導いた圧倒的なノウハウを持つ。山あり谷あり、人生の醍醐味をとことん味わったからこできる指導スタイルは、「自分でも気がつかなかった盲点を気づかせてくれる」「熱量と人間味があって背中を押される」と定評がある。
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