ホームページ制作を外部に依頼するときのチェック項目1:サーバー、ドメイン、メール設定について
「ホームページ制作を外部(制作会社等)に依頼するときのチェックリスト」のチェック項目1の解説ページです。
チェック項目
1.サーバー、ドメイン、メール設定について | |
□ | ①サーバーとドメインの所有権は依頼主か依頼先かどちらになるか |
□ | ②所有権が依頼先になる場合、何年で自分のものになるのか、またはならないのか |
□ | ③ドメイン取得だけでなくドメインでのメールの設定も行ってくれるか |
□ | ④独自SSL化(通信の情報を保護するhttps化) |
チェック項目解説
①②サーバー、ドメインの所有権について
サーバー(ホームページのデータの置場所)とドメイン(URLアドレス)の取得も依頼先が行う場合、所有権が依頼主側にないことがあります。
その場合、更新する際に必ず依頼先に頼まなくてはならなかっり、契約を終了し移行したいと思った際に、ホームページのデータが依頼先の所有権のため渡してもらえず、一から作り直すしかないはめになったりといったことが起きます。
実際に弊社に相談が寄せられた事例をご紹介します。
実際にあったトラブル事例1)
完成したのちに更新しようとしたら、その業者に頼む必要がある契約だった。
ちょっとした更新でいちいちお金がかかり、また更新までに時間もかかる。
さらに、意思疎通がなかなかうまくできない。。
そんな状況から結局更新しなくなり放置状態に。
でもどうにかしたいと弊社アンブレラグロウにコンサルティングの相談。
SEO対策を強化するため改めてホームページを修正することに。
そこではじめて、ドメイン、ザーバー、データの所有権が元の制作会社にあることが発覚。
修正するためにアクセスする必要があるサーバーの情報がもらえず、元の制作会社に依頼しない限り今あるホームページが修正できない状況だった。
結局どうしたか。
新たにサーバー、ドメインを取得しなおし一から作り直すことに。
せっかく育ててきた○○○.comも前の制作会社の権利のドメインのため使用できず、○○○.co.jpで取得しなおした。
実際にあったトラブル事例2 )
あるエステサロンがホームページ完成3年後、新たなホームページに作り直そうと考えた。
しかし、ドメインとサーバーの権利が制作会社のものとなっており、その権利を買い取るために 新たに50万円を請求された。
自分で借りたサーバー、自分で取得したドメインを使用してもらう。
または、代行して依頼主の名前(権利)で依頼先にサーバーレンタル、ドメイン取得をしてもらうのがおすすめです。
この場合、何年か依頼先の所有になる場合もありますが、その後移行してもらえるようなら問題ないでしょう。(移行の条件もしっかり確認しておきましょう)
これはすごく重要なポイントです。必ず!必ず!確認しましょう。
③ドメイン取得だけでなくドメインでのメールの設定も行ってくれるか
ドメインを取得すると、そのドメインでのメールアドレスの使用が可能になります。
たとえば「salon.jp」のドメインを取得したら、「○○○@salon.jp」というメールアドレスを作成・使用できます。
例) info@salon.jp
またメールアドレスは増やすことができます。
でもこのことを知らずに、gmailなどのフリーメールアドレスを使用している人も少なくありません。先ほどの事例に挙げた会社もそのことを教わっておらず、hotmailを使用していました。
せっかく信用度の高い自社ドメインのメールアドレス使えるのに、@gmail.comなどではもったいないです。
メールの設定はご自身でも作業きますが、サーバーの権利が自身にないと管理画面にログインできず作業できません。※自分でメールアドレスを増やすなどの作業ができない。
依頼先がその設定までしてくれるのか、または自分で設定は可能かをしっかり確認しておきましょう。
新たなスタッフを雇った際に会社のドメインでのメールアドレスを追加する必要があります。
そのため独自ドメインのメール設定は自分でできるようになっておくのがおすすめです。
・スタッフが入った際のメールの追加方法の指導(コンサルティング契約の場合)
・その独自ドメインのメールアドレスをGmail内で使用できる設定
ここまでを行ってもらえるとベストでしょう。
Gmail内で独自ドメインを運用すると、迷惑メール対策や管理が非常に楽になります。
またオフィス以外からもいつでもスマホで確認できるので、忙しいオーナーには必須です。
弊社でも、実際の運用時のことまでを考えてここまで行っています。
④独自SSL化(通信の情報を保護するhttps化)
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上におけるウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータの通信を暗号化し、送受信させる仕組みのことです。
インターネットを介して送受信される氏名・住所・メールアドレスなどの個人情報や、ショッピングの決済時のクレジットカード情報、ログインに必要なID・パスワードといった情報を、悪意ある第三者から守るために必要な対応です。
特にGoogle Chromeのバージョン68より、すべてのHTTP(非SSL)ページに対し『保護されていない通信』という警告の表示が開始されました。
警告を出さないためには、すべてのページをSSL化する対応が必要です。
それゆえこれからは対応必須のことなので、実施は当たり前なのですが、中にはわかってない業者もあるので一応確認しておきましょう。
https化は必須。
さらに、間違えてhttp://●●●.comのURLを入力した場合などのために、http://●●●.comにアクセスした場合にhttps://●●●.comへリダイレクトする設定まで行ってもらえるとベストです。
この記事を書いた人
天笠 茂(あまがさ しげる)
多くのエステ・ネイルサロンを成功に導いた圧倒的なノウハウを持つ。山あり谷あり、人生の醍醐味をとことん味わったからこできる指導スタイルは、「自分でも気がつかなかった盲点を気づかせてくれる」「熱量と人間味があって背中を押される」と定評がある。
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