ホームページ制作を外部に依頼するときのチェック項目4:運用・更新・運用時のSEO対策のための確認(ワードプレスの場合)
「ホームページ制作を外部(制作会社等)に依頼するときのチェックリスト」のチェック項目4の解説ページです。
チェック項目
4.運用・更新・運用時のSEO対策のための確認(ワードプレスの場合) | |
□ | ①ホームページ更新方法 |
↓以下はオプションとしてあるといい項目 | |
□ | ②Google Analytics、Search Consoleを設定してくれるか |
□ | ③運用もお願いするなら毎月のレポート報告を行ってくれるか |
□ | ④データのバックアップはとってくれるかくれないか |
□ | ⑤広告用のタグをいれてくれるか(有料か無料か) |
チェック項目解説
①ホームページ更新方法
サービスの内容に変更が出た場合や追加したいとき、またはSEO対策の改善のためなど、完成後にホームページを更新・修正することが必ず出てきます。
ホームページを更新したい場合(ブログ部分以外)はいくつかの方法があります。
方法ごとにチェックしておきたい事項は変わります。
A:制作依頼先に都度お願いする場合
⇒更新にかかる費用や対応までのスケジュール感などを細かく確認しておきましょう
B:制作依頼先とは別のスタッフや外注にお願いする
⇒サーバーの所有権などが自分にあるか確認しましょう。
C:自分で更新する
⇒Aに加えて、素人でも管理画面から更新できる作り方になっているか確認(3-③の部分)
⇒更新の仕方も最初に教えてくれるか(できる人は不要)
作り上げることばかりを考えていて、あとで一番しまった!となるのが更新時です。
自分がどう運用していくかを想定してちゃんと確認しておきましょう。
②Google Analytics、Search Consoleを設定してくれるか
何度もお伝えいたしますが、ホームページは完成してからがスタートです。
検索結果や集客の状況をみて改善していく必要があります。
その時にチェックするのがGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)やSearch Console(サーチコンソール)というGoogleの解析ツールです。
この部分はWEB制作の範囲とは言えないので、全く対応してくれず自分で設定する必要があることも多いです。
自分で設定する場合はWordPressなら管理画面に、それ以外はサーバーに入る必要が出てきます。
ここも1-①の所有権が大きくかかわってきますので注意が必要です。
また設定までしてくれる業者も、グーグルアナリティクスは設定(ホームページと紐づけ)してくれても、サーチコンソールは設定(紐づけ)してくれていない……というところが多くあるようです。
でもサーチコンソールもSEO対策を行っていくうえで欠かせないツールなので必ず設定しましょう。
ではそもそもアナリティクスとサーチコンソールの違いは何か?
大きく2つあります。
1.解析・分析範囲の違い
簡単に説明しますと、アナリティクスはホームページにユーザーが到着してから離脱までのアクセスに対する解析ツール。
サーチコンソールは、ホームページに到着するまでの動きを分析できるツールです(検索エンジン経由に限る)。
例えばアナリティクスでホームページへのアクセスが増えたことが分かったとします。
ではそのホームページに到着するまでのユーザーの動きはどうか?
例えば・・・
・どんな検索キーワードのときにジ自社ホームページがよく表示されていたか
・そのうちどれくらいの人が実際にクリックしてくれたのか
・この検索キーワードでよく検索結果に表示されているがクリックはされていない
・自社ホームページにリンクを貼っている外部サイト(被リンク)はどんなのがあるか
などはサーチコンソールでわかります。
具体的には「エステ開業」というキーワードと「エステ経営」というキーワードでは、同じぐらい見られているが、クリックするのは「エステ経営」の方が多い……などといった、アクセスにたどり着くまでのユーザーの動向がわかるのです。
これはSEO対策を行っていくうえで、とても重要なデータです。
これをもとに狙うキーワードを再検討したり、タイトルやディスクリプションを修正したり、ユーザーが求めている情報が何かなどが見えてきたりします。
2.Googleへのアクションができるかできないかの違い
もう一つの違いは、アナリティクスはアクセスデータを受け取って解析するだけですが、サーチコンソールはGoogleに対して下記のアクションを行える点です。
・XMLサイトマップ※を送信
※検索エンジンにホームページの認識を促すことができるSEO対策に重要なファイル
・新しいページを追加した際など検索エンジンに反映をリクエストする(Fetch as Google機能)
・検索結果から任意のURLを非表示にする
・スパム判定に対して再審査をリクエストする
などです。
アナリティクスはもちろんですが、このようにサーチコンソールもとても重要なツールです。
必ずホームページと紐づけるようにしましょう。
③運用もお願いするなら毎月のレポート報告を行ってくれるか
SEO対策を改善していくには、まず現状を知るためにアクセスレポートが必要です。
もちろんグーグルアナリティクスやサーチコンソールを直接チェックすればデータを見ることはできます。
ただし、あらゆるデータが細々と掲載されているので、素人ではなかなか分析することは難しいです。
特にチェックしておくべき点をピックアップした、わかりやすい形式でのレポートを提出してもらうのが望ましいです。
④データのバックアップはとってくれるか(その頻度は?)
そうそうあることではないですが、サーバーにも不具合が起きることがあり得ます。
その際にせっかく作ったホームページのデータが消えてしまった!!作り直し!!!ということがないように、できればバックアップを定期的にとって置くとよいでしょう。
レンタルサーバーのロリポップなら月額に金額をプラスすればバックアップが取れます。
⑤広告用のタグをいれてくれるか(有料か無料か)
例えばFacebook広告では「ホームぺージに一度来たことがある人」をターゲットに広告を打つことができます。
これをリターゲティング広告といいます。
ただし、その「ホームページに一度来たことがある人」というデータを取得するためには、まず自社のホームページ側に専用のタグを入れておく必要があります。
これは入れた時点からデータを蓄積するので、できれば初期の段階で入れておくとよいでしょう。
※Facebook広告の場合はまず事前にFacebookページアカウント作成が必要です。
SEO対策は制作時のみでなく、日々の運用(ブログ更新)などでもとても重要です。
上記①~⑤のチェック項目はもちろん、弊社では、見出しタグ(H1~3)についての取り扱いの指導や、SEOに便利なプラグインの設置(例えば画像ファイルサイズを圧縮してアップしてくれるプラグインなど)までも行っています。
これらを理解しているかしていないかで、例えば1年ブログを更新し続けたときの結果が大きく変わってくるからです。
SEO対策の知識が乏しい方は、最初は運用までを視野に入れて対応してくれる依頼先にお願いするほうが、結果的に意味のあるホームページ作りになります。
またその場合も任せっぱなしではなく、どこかで独り立ちまたは自社スタッフで対応できるように、ある程度指導までしてもらえる所を選ぶとよいでしょう。
- ホームページ制作を外部(制作会社等)に依頼するときのチェックリスト一覧
- チェック項目1.サーバー、ドメイン、メール設定について
- チェック項目2.デザインについて
- チェック項目3.制作時のSEO対策について
- チェック項目4.運用・更新・運用時のSEO対策のための確認(ワードプレスの場合)
- チェック項目5.SNSについて
- チェック項目6.予算について
この記事を書いた人
天笠 茂(あまがさ しげる)
多くのエステ・ネイルサロンを成功に導いた圧倒的なノウハウを持つ。山あり谷あり、人生の醍醐味をとことん味わったからこできる指導スタイルは、「自分でも気がつかなかった盲点を気づかせてくれる」「熱量と人間味があって背中を押される」と定評がある。
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